アイシングクッキーとは


見た目が華やかでカラフルなアイシングクッキー。
クリスマスやハロウィンなどの季節が感じられるものやキャラクターが描かれたものを店頭やSNSで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなアイシングクッキーの人気は年々右肩上がり。
最近では手作りする人が増えたりアイシングクッキー教室やオーダーメイドの需要も増えたりしています。

では、そもそもアイシングクッキーとはどのようなものなのかご存知でしょうか。
アイシングクッキーとは、粉砂糖と卵白を混ぜ合わせてできたアイシングクリームをクッキーの表面にデザインしたものをいいます。
文字やキャラクターを描いたり、好きな色で自由にデザインできたりするのが魅力です。
さらにコンパクトサイズで溶けず、持ち運びも楽々なので贈り物にもぴったり。
これはアイシングの材料である粉砂糖と卵白に油分がなく、空気に触れることで固まる性質のためです。
ちなみにアイシングクリームは氷(アイス)のように輝いて見えるため、そう呼ばれています。

アイシングクッキーの歴史も非常に興味深いものです。
そもそも砂糖を使用した装飾スイーツの発祥はイギリス。
16世紀頃の“砂糖”は非常に貴重なもので、王室や高貴な人たちを中心にパーティーなどで楽しまれていました。
さらに砂糖の白さが権威を示すものとして敬われていたため、砂糖を装飾として使用し、権力を誇示していました。
その技術が発展したのちに、アイシングが生まれたのです。
イギリスをはじめアメリカなどでアイシングクッキーが流行ったのち、2011年ごろから日本でも人気が出始め、定番の贈り物になりつつあります。
 

必要な材料や道具


アイシングクッキー作りに必要な材料や道具について紹介します。
スーパーや百円ショップで揃えられるものも多いので、ぜひ参考にしてください。
 

粉砂糖


「コンスターチ入りの粉砂糖」や「純粉糖」がアイシングにぴったりです。
また、製菓専門店や通販で購入できる「アイシングパウダー」を使うと、粉砂糖と卵白なしで作れるので、簡単ですよ。
ちなみにアイシングパウダーはダイソーの製菓コーナーにも置いてあります。
しかし、店舗によっては置いていないところやシーズンによっては在庫がない場合もあるので注意が必要です。
 

卵白


卵白はスーパーの卵で問題ありませんが、製菓専門店や通販で買える「乾燥卵白」を使うとさらに簡単に作れます。
乾燥卵白は残念ながらスーパーやコンビニでは見つけられない可能性が高いです。
東急ハンズで購入できるようですが、全ての店舗にあるわけではないので、無駄足になるかもしれません。
事前に電話などで確認してから行くようにしましょう。
 

食紅


食紅は百円ショップセリアの製菓コーナーでも購入できます。
取り扱いがあるカラーは赤・黄・ピンク・青・黒です。
しかし、時期によっては在庫がない可能性もあるので、スーパーや業務用スーパーで購入する方が確実です。
粉末タイプの場合は予め水に溶かしておきましょう。
 

クッキー


クッキーは手作りである必要はありません。
そのため、スーパーなどで購入したものでも全く問題ありません。
手作りする場合は、シンプルなものを意識しましょう。
購入する場合は、マリーやムーンライト、リッツなどの平らで硬めのクッキーを選ぶようにしてください。
 

泡立て器


粉砂糖と卵白を混ぜ合わせるときに必要です。
ハンドミキサーがあれば、よりきれいにできるのでおすすめです。
 

絞り袋


アイシングクリームをクッキーに絞ってデザインするときに使用。
百円ショップセリアなどで購入できますよ。
ビニール袋や使用済みマヨネーズでも代用できるので、必ず準備しなければならないものではありません。

そのほか、ボウル・計量スプーン・粉ふるい・混ぜる用のヘラ・水が必要です。
 

アイシングクッキーの作り方


アイシングクッキーといえば作り方が難しそう……と思われがちですが、案外簡単にできます。
今回はクッキー約40枚分のアイシングクッキーの作り方を紹介します。
アイシングクリームでデザインするときのポイントも解説するので、ぜひ家でも作ってみてください。
 

卵白を使用した場合


?粉砂糖280gを測り、粉ふるいにかけます。
?卵白2個分をボウルに入れ、軽くほぐしてください。
?次に?に粉砂糖を加えます。
?続いて、泡だて器またはハンドミキサーで混ぜ合わせましょう。
※柔らかい場合は少しずつ粉砂糖を加え、艶が出るまで混ぜ合わせてください。
??に好きな色を加え、絞り袋に入れます。
?クッキーの上に?を絞ってデザインができたら一晩乾燥させましょう。
完成です★
 

乾燥卵白を使用した場合


?粉砂糖280gを測り乾燥卵白8gを混ぜ、ふるいにかけます。
??に水80ccを少量ずつ加えて艶が出るまで混ぜ合わせてください。
??に好きな色を加え、絞り袋に入れます。
?クッキーの上に?を絞ってデザインができたら一晩乾燥させましょう。
完成です★
 

アイシングパウダーを使用した場合


?アイシングパウダー200gを粉ふるいでふるって、小さじ6の水を入れて混ぜ合わせます。
??に好きな色を少しずつ入れて色味を調整してください。
??を絞り袋に入れて絞ってデザインができたら一晩乾燥させましょう。
完成です★
 

アイシングクリームでデザインするときのポイント


力みすぎると線が上手く引けず、失敗のもとになります。
線を引くときは、糸を引くように描くのがポイントです。
また、直線を描く場合、絞り袋はペンを持つときのように少し斜めに持つようにしましょう。
絞り袋の先端をクッキーに密着するようにさせてから線を引いてください。
絞り袋からアイシングクリームが出てきたら、絞り袋を少し浮かせるようにすると、きれいな線が描けますよ。
対して曲線の場合は、カーブしたいところで絞り袋を若干縦に持って線を引くと描きやすくなります。